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高校生がプログラミングを学ぶメリットとは?学習方法や言語も紹介

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高校生がプログラミングを学ぶメリットとは?学習方法や言語も紹介

公開日:2022/10/03
更新日:2022/10/03

プログラミング教育は2022年度から高校で必修化されたことをご存じでしょうか。近年ITリテラシーの高い人材へのニーズが高まるなか、高校生のプログラミング学習も盛んになりつつあります。本記事では、高校生がプログラミングを学ぶメリットや学習方法、おすすめのプログラミング言語をまとめて紹介します。

1.高校生のプログラミング学習が必修化

プログラミング教育は、2017年から2019年に実施された学習指導要領改訂によって内容が充実化されました。文部科学省が公表した新学習指導要領に則り、2022年度からプログラミング学習が高校で必修化されています。新設されたのは2科目で、必修科目の「情報I」と選択科目の「情報II」です。

「情報I」では、プログラミングやネットワーク、データベースの基礎を学びます。コンピュータなどを積極的に活用して情報を科学的に分析し、問題解決を目指すスキルを身に付ける科目です。また、得られた結果の振り返りや、生活の中で利用しているシステムを見直して改善しようとする姿勢も養うとしています。

「情報II」を選択した人は、プログラミングなどについて更に発展的な内容を学びます。情報システムの現状調査などに加えて、情報システムを実際に設計する活動も行う科目です。企業の業務や日常生活に必要なツールやアプリなどの開発や、機能の改善などを実現できるスキルを養います。選択科目の情報IIでは新たな情報システムの設計などの活動も実施することで、より課題解決に向けた高いスキルの獲得を目指します。

2025年には大学入学共通テストへの「情報」の科目追加も予定されています。高校での必修化や未来の展望から、プログラミング教育の重要性は今後ますます高まっていくと考えられています。

2.高校生がプログラミングを学ぶ7つのメリット

高校生がプログラミングを学ぶと多くのメリットが得られます。ここでは次の7つのメリットについて紹介します。

  • 1.論理的思考が身につく
  • 2.創造力が刺激される
  • 3.ITリテラシーが身につく
  • 4.進路の選択肢が広がる
  • 5.高収入の仕事に就きやすい
  • 6.将来の不安がなくなる
  • 7.自分のスキルでお金を稼ぐ体験ができる

2-1.1.論理的思考が身につく

高校生がプログラミングに取り組むと、学ぶ過程で論理的思考力が自然と養われるメリットが得られます。論理的思考力とは、物事を筋道立てて考える力のことです。例えば、大学で必要になる論文を執筆する際には高い論理的思考が必要になります。また、社会人になってからは仕事中にさまざまな問題に直面することは誰しも避けられません。問題が発生する度に解決するスキルとして必要なのが論理的な考え方です。

論理的思考は一朝一夕に得られるものではないため、日頃から獲得するための準備をしておかなければなりません。プログラミングでは、目的を達成するためにさまざまな処理を積み上げていく作業が必要不可欠です。作業中にエラーが発生した際には、すぐに原因を特定して解消することが求められます。プログラミングは論理的思考力を養う最高のトレーニングになるでしょう。

2-2.2.創造力が刺激される

プログラミングスキルが十分に身に付いている人は、自由な発想で新たな仕組みを作り出せるようになります。「このようなシステムや機能があればいいのに」といったアイデアが浮かんだときには、自分で手を動かして形にできるでしょう。そもそも、プログラミングは形のないものを目に見えるようにする技術です。プログラミングの世界に身を置き、自分で創造する経験を繰り返すうちに創造力が刺激されるようになります。高校生が興味を持って楽しくプログラミングを学べる機会を多く得るなら、若い柔軟な発想で多様なアイデアが生まれることでしょう。プログラミングの経験を多く積み上げられるようにするのがおすすめです。

2-3.3.ITリテラシーが身につく

社会全体でIT化が進む動きが加速しているので、プログラミングに慣れていることは大きなメリットになります。次々に導入される新たな設備やシステムを使いこなすには、一定以上のITリテラシーを持つ人材であることが欠かせません。年齢を重ねるほどに、新たなスキルを獲得するのは時間がかかり困難になってくるのが一般的です。ITリテラシーが低いと機器の操作自体に手間や時間がかかり、必要な業務にかけられる時間が減り生産性が下がってしまう可能性もあります。プログラミングに日頃から親しんでいれば、新しい設備やシステムへの理解も早くなるでしょう。企業がITリテラシーの高さも人材獲得の基準にしているため、高校生のうちにプログラミングスキルを身に付けておくのは大切です。

2-4.4.進路の選択肢が広がる

高校卒業後の進路を検討する時期にプログラミングに触れてスキルを高めておくのは、進路の選択肢が広がる大きなメリットになります。プログラミングスキルを活かせる進路には、システムエンジニアやゲームクリエイターなど、直接プログラミング技術を活かせる職種が多くあります。また、一見プログラミングとは関わりのない職種でも、プログラミングの知見があることで仕事の幅が広がることもあるでしょう。

IT関連の職種のなかでも専門分野が細かく分かれ、どの分野のニーズも高まっています。例えば、同じエンジニアでも、ネットワークの構築を専門に行うネットワークエンジニアやセキュリティ専門のエンジニアなど細かい分野に分かれる場合です。ほかにも、業務経験を積んでいくとプロジェクト全体のマネージャーなどのリーダー格の業務に就ける可能性もあります。具体的な進路がまだ決まっていない場合、幅広い選択肢があるのは安心感につながるでしょう。

2-5.5.高収入の仕事に就きやすい

IT人材への需要の高まりから、プログラミング技術を必要とする職種の年収は高い傾向にあります。そのため、プログラミング教育を受けておくと高収入の仕事に就きやすくなるのも大きなメリットです。

求人情報・転職サイトのdoda(デューダ)によれば、全職種の平均年収409万円に対してITエンジニアは452万円と高い傾向にあります。さらに、分野別の専門性を高めたりプロジェクトマネージャーに昇格したりすれば、年収1,000万円を超える場合もあるのも特徴です。自分のスキルを高めることが収入に結び付くなら、高校生にとってプログラミング教育は将来性のある有効なものといえます。

2-6.6.将来の不安がなくなる

プログラミング教育を受けた高校生は、受けていない人より就職に有利になる点も注目すべきメリットです。プログラミングスキルを身につけたIT人材に対する需要は、今後も増え続けると予想されています。高いスキルを習得しておけば、就職に対する不安を軽減できるでしょう。それには、新しい知識を習得しやすい高校生のうちにプログラミング教育を始めるのがおすすめです。

独立行政法人の情報処理推進機構がまとめた「IT人材白書2020」によると、IT人材の“量”について「大幅に不足している」と回答した企業は2015年の20.5%から2019年には33.0%まで増えています。IT人材のニーズが高まっているにもかかわらず、供給が追い付いていないのが現状のため、ITスキルが高い人が今後も企業から求められる可能性が非常に高いです。

2-7.7.自分のスキルでお金を稼ぐ体験ができる

プログラミングスキルを身に付けたことで、高校生や大学生でありながら業務委託で報酬を得る学生が増えている現状もあります。もちろん学業との両立は大切ですが、若いうちに自分のスキルでお金を稼ぐというのは貴重な人生経験になるでしょう。豊富な知識を持っていても実際に行動しなければ、社会の中で役立ててお金を稼ぐことは難しくなります。高校生のうちにプログラミング教育を受けて獲得したスキルを活かせるのもメリットの一つです。

3.高校生がプログラミングを学ぶ3つの方法

高校生がプログラミングを学ぶ主な方法には次の3つがあります。それぞれの学び方には特徴があるので押さえておきましょう。

  • ・本
  • ・Webサイト
  • ・プログラミング教室

3-1.本

活字に対するリテラシーが高い場合は、本を活用して学ぶこともできます。プログラミングに関する本を購入して、自分の都合のよい時間帯に読み進めて学ぶ方法です。本で学ぶメリットは、自分のペースで進められる点や、書籍代のみで学習が進められる点にあります。

ただしデメリットとしては、実際の画面を動かしながら教えてもらうわけではないため理解が難しいことが挙げられるでしょう。また、あくまでも学習ペースは自分次第になるため、途中で挫折しやすい点もデメリットです。もし分からないことがあっても、誰かに質問できるわけでもありません。本で学ぶのは、強い意志で独学できる自信のある人に向いている学習方法です。

3-2.Webサイト

本以外には、プログラミング学習用のWebサイトを利用する方法もあります。さまざまなサイトがあり中には無料のものもあるため、手軽に始められるのがメリットです。本とは異なり実際の画面を見ながら学べる点もメリットになるでしょう。

とはいえ、Webサイトで学ぶ方法は、本と同様で学習ペースは自分次第のため途中で挫折しやすいデメリットもあります。また、分からない箇所があったときに質問できない点もデメリットです。うまくいかないときに自分でエラーを発見することも大切ですが、基本的な簡単な部分で頻繁につまずくと挫折しやすくなるでしょう。プログラミングを学ぶときには、疑問点を丁寧に教えてもらえる環境が大事です。

3-3.プログラミング教室

初心者におすすめなのは、プログラミング教室に通ってインストラクターの指導を受けながら学習する方法です。本やWebサイトでの独学に比べて費用は発生しますが、不明点をすぐに質問して解消し次に進むことができます。講師が一人ひとりの理解度を測り、個人ごとのスキルに合わせて最適な学習プランを設計してもらえるのも大きなメリットです。プログラミング教室は効率よく学べる点が最大のメリットで、自分一人で学習を進めるわけではないため挫折もしにくいでしょう。本やWebサイトで独学する自信がない場合は、プログラミング教室で学ぶのがおすすめです。

4.高校生におすすめのプログラミング言語4選

ここでは、高校生のプログラミングにおすすめの4つの言語を紹介します。それぞれの特徴を理解してからプログラミングに活用しましょう。

  • 1.Python
  • 2.JavaScript
  • 3.Ruby
  • 4.PHP

4-1.1.Python

Python は、AIの開発や業務改善ツールの作成、科学技術の計算などにも使われています。特に人気の高まっているプログラミング言語で、利用する人口が多いのも特徴です。コードが読みやすく初心者にも分かりやすい点や、人気の高さから参考となる情報も豊富にあることからも、高校生にとって始めやすい言語といえます。将来的に需要の高まりが見込まれるAI分野で必須の言語とされており、Pythonを使いこなせるスキルを身に付けておけば貴重な人材になれるでしょう。

4-2.2.JavaScript

JavaScriptは、WebサイトやWebアプリの開発によく用いられる言語です。多くの人気アプリがJavaScriptで開発されてきました。HTML/CSSとセットで覚えることでWeb製作が可能になるため、多様な開発案件に対応できます。

JavaScriptは動作のあるWebページやゲーム、スマホアプリの作成等、幅広い用途に対応できる点が大きなメリットです。ウェブブラウザとテキストエディタだけで手軽に始められるのも、高校生にとって垣根の低い良い言語といえます。多様なフレームワークなどが用意されているため、効率的な作業ができる点でも高校生におすすめの言語です。

4-3.3.Ruby

Rubyは日本で開発された言語で、Webアプリ開発によく用いられる言語です。クックパッドや食べログなどの有名サイトにも使用されています。日本由来であるため、日本語で参照できる情報が多いのがメリットです。また、コードが読みやすいため高校生でも始めやすい点もおすすめポイントになります。Ruby on Railsというフレームワークを活用することで、初心者でも効率的に作業できるのも特徴です。

4-4.4.PHP

20年以上の歴史があるPHP は、Webアプリの開発や業務システムなどによく用いられる言語です。日本のプログラミング関連の求人数はいまだに多く需要が大きいのが特徴で、歴史あるPHPは今後も継続して使われていくと考えられています。Webサイトの作成によく用いられるWordPressというツールも、PHP言語で作られています。コードが読みやすく、初心者にも分かりやすいので高校生にもおすすめのプログラミング言語です。ただし、用途が限定的である点やコードのミスにも動作してしまう点はデメリットになります。

高校生がプログラミングを学べば世界が広がる

ITスキルを持つ人材が不足しているため、早めにプログラミングを始めることで将来の選択肢が大きく広がります。

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執筆者:プログラミング教育HALLOコラム編集部

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