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プログラミングの勉強時間は目指すレベルで違う!各言語毎の学習時間も解説
プログラミングの勉強時間は目指すレベルで違う!各言語毎の学習時間も解説
公開日:2023/03/31
更新日:2023/03/31
プログラミングの学習を始めようとするときに多くの人が気になるのが、習得にかかる時間ではないでしょうか。プログラミングはそう簡単にマスターできるものではありません。そのため、特に初心者は本腰を据えて取り組む必要があるでしょう。そこで、本記事ではプログラミングの習得にかかる時間を目指すレベル毎・言語毎など、さまざまな観点で解説していきます。
1.プログラミングの習得にかかる時間は文系と理系で違う?
いざプログラミングの勉強をスタートしようとする際、「私は文系だから、理解するのに時間がかかってしまうのでは?」「理系の方が習得するのには有利なのでは?」と考えてしまうのではないでしょうか。そのため、文系の人のなかにはなかなか勉強に取り掛かる気持ちになれない人もいるかもしれません。
しかし、プログラミングは「文系だから向いていない」「理系だから向いている」ということはありません。というのも、プログラミングには高度な数学的な知識よりも論理的思考のほうが重要になるケースが多いからです。文系・理系ではなく、向き不向きは人によると考えたほうが良いでしょう。そして、「文系であるか、理系であるか」ということよりも、「自分に合った方法で毎日地道に学習を続けることができるかどうか」のほうが重要になります。
2.プログラミングを習得するのにかかる目安時間
プログラミングの習得にかかる時間は目指すレベルによって変わります。そこで、「入門レベル」「基本レベル」「エンジニアレベル」など、各レベルに達するための勉強時間について解説していきます。
2-1.入門レベルの場合
入門レベルとはプログラムの基礎的な文法を理解できた状態のことです。プログラミングの基礎を習得するためにかかる時間は200時間程度です。例えば、1日あたり5時間勉強したと仮定した場合、約40日かかることになります。なかには、忙しく、2時間程度しか勉強時間を取ることができないという人もいるでしょう。この場合、入門レベルに達するためには、約3~4カ月かかる計算になります。つまり、プログラミングの場合、入門レベルの習得であったとしても、それなりに時間がかかるのです。そのため、毎日少しずつでも勉強をし続けることが大切になります。
習得までにかかる勉強時間を少しでも減らしたいのであれば、プログラミング教室に通うことを検討してみましょう。プログラミング教室の場合はレッスン期間や授業の回数が決められています。そのため、独学よりも習得時間を短縮することができるのです。また、まったくの初心者が独学で身につけようとする場合、勉強の途中で飽きてしまったり理解できず挫折してしまったりというケースが多く見られます。このような事態を防ぐためにも、独学ではなく、講師に教えてもらえるプログラミング教室に通った方が続けやすいといえるでしょう。
2-2.基本レベルの場合
基本レベルとは、プログラミングの基本の習得はもちろんのこと、簡単なWebサイトやアプリであれば自分で作成できるといった状態になっていることです。具体的にいうと、「担当機能のテスト設計仕様書が書ける」「シンプルなものであれば、機能の提案ができる」といったスキルを持っていることも基本レベルの条件です。基本レベルに達するためには、2700時間程度の勉強時間が必要になります。ただし、この勉強時間は自習時間だけでなく、実務経験1年間も合わせたものとなります。
なかには、「そこまでできるスキルがあれば、もはや基本レベルではない。一人前のエンジニアといえるのでは?」と思われる人もいるかもしれません。しかし、一人前のエンジニアに求められるスキルはさらに多く、現場で使えるレベルの知識を習得するだけでも1000時間程度必要になります。
2-3.エンジニアレベルの場合
エンジニアレベルとはプログラマやSEとして、現場で即戦力として働くことができるレベルです。IT業界への就・転職もできるレベルといえるでしょう。エンジニアレベルに達するのは、実務経験3年以上が目安です。また、このレベルに達するまでの勉強時間は2700~7000時間程度になります。かなり高度になるため、IT業界で働いたことがない人の場合、最低でも1年以上の実務経験が必要と考えたほうがよいでしょう。つまり、エンジニアレベルに達するためには独学だけでは難しいのです。エンジニアレベルのスキルは、基本的には会社で働きながら勉強することになります。
将来、エンジニアレベルを目指すのであれば、使用できる言語は1つだけでは不十分です。複数の言語を使用できるようになっておきましょう。エンジニアレベルに達することは、IT業界で働くうえでの1つの目標といえます。このレベルになった時点で満足する人も多いでしょう。しかし、なかには会社勤めにとどまらず、フリーランスとして独立したり、起業して自分の会社を設立したりしたい人もいるでしょう。そのためには、さらに研鑽を重ねなくてはなりません。
3.各プログラミング言語の基本をマスターするのにかかる時間
プログラミングの勉強にかかる時間は習得したい言語によって違いがあります。そこで、次から代表的なプログラミング言語をいくつかピックアップして、それぞれの基本をマスターするのにかかる時間について解説していきましょう。
3-1.Javaの場合
Javaとは、さまざまな業務システムで採用されている汎用系の言語です。Javaのメリットとしては、OSに頼らず動き、処理するスピードが早いことがあげられます。機械にとってJavaは理解しやすい言語なのです。ただし、人間にとって理解しにくいコンパイラ言語です。そのため、Javaの習得は難易度が高めです。他の言語よりも比較的習得に時間がかかると考えたほうがよいでしょう。
Javaの基本を身につけるために必要な時間は最低でも200~300時間程度と言われています。コード量も多めです。さらに、Javaはフレームワークの種類が多く、バージョンアップなども実施されます。そのため、それらの知識も勉強するのであれば、習得には1年以上はかかると考えたほうがよいでしょう。ちなみに、JavaScript というJavaと似たような名前の言語があります。こちらはWebページに動作をつけるもので、Javaとは別物です。JavaScript の場合はJavaと比べると比較的容易で、50時間程度の勉強時間でマスターできると言われています。
3-2.HTML/CSSの場合
HTMLとは、文章構造などを決めるための言語です。例えば、この言語を使えば「Webページのタイトル」「見出し」「段落」などを指定することができます。HTML は多くの場合、CSSとセットで使われます。HTMLがWebページの文章構造を指定する役目であるのに対して、CSSはそれらの装飾を指定することが役目です。
HTML/CSSを身につけるためには、半年程度の勉強時間が必要になります。事前にパソコンの知識がある人の場合、1~2週間程度とかなり早く基本を身につけられる場合もあります。習得のポイントは、基本さえ押さえれば、あとはひたすら現場で実践するのみです。というのも、各ブラウザによってHTMLやCSSの動きが異なるからです。
HTML/CSSの場合は習得したとしても、用途が限られています。そのため、難易度は低いといえるでしょう。習得しやすいという点ではメリットですが、その反面、条件によってはなかなか求人が見つからないこともあります。勉強時間を多めに取れるのであれば、他の言語も習得しておいたほうが就・転職に有利に働きます。
3-3.PHPの場合
PHPはオープンソースのスクリプト言語です。HTMLにテキストを埋め込む形でコーディングしていきます。PHPはHTMLに関連の強い言語です。そのため、PHPを習得する前に必ずHTML/CSSの知識を習得しておくようにしましょう。PHPを身につけるのにかかる時間は、早い人で150時間程度です。PHPは言語のなかでも中間ぐらいの難易度のため、200時間以上かかるケースもあります。PHPを勉強する際のメリットは、インターネット上に学習のための情報が多く掲載されていることです。また、プログラムを書きさえすれば、すぐに実行することができます。コード量も他の言語と比較すると少ないため、初心者にも身につけやすいといえるでしょう。そのうえ、ローカル環境の開発がしやすいのもメリットです。独学でも十分習得できる言語といえるでしょう。
3-4.Pythonの場合
Pythonとは、PHPと同様スクリプト言語の1つです。ポピュラーな言語であるため、Pythonを身につけると活躍できる分野が広がります。例えば、Pythonを使いこなせれば「Webアプリケーション」「汎用システム」「AI開発」などを行うことが可能です。Pythonの基本を習得するためには、200~300時間程度の勉強時間が必要です。Pythonには必要な機能が一通り揃っています。そのうえ、文法が簡単なため、書きやすいというメリットもあります。初心者の場合でも、スムーズにプログラムを学ぶことができるでしょう。Pythonは利用する人が多いため、学ぶのに必要な情報を得やすいのもメリットです。「単純なタップゲーム」「数字当てゲーム」などの作成は、100時間程度の勉強でできるようになる人もいるでしょう。
4.プログラミングの勉強で挫折しないための方法とは?
プログラミングの勉強のポイントは自分にあった学習プランで、コツコツと地道にやることです。また、仕事で使えるレベルのプログラミングを習得するには1000時間かかるともいわれています。いかに効率よくやるのかも重要になってきます。そこで、次からプログラミングの勉強で挫折しないための方法について解説していきます。
4-1.自分にあったレベルで学習する
途中でプログラミングの学習を投げ出さないコツは、高すぎる目標を設定しないことです。初心者であるにもかかわらず、いきなり実践レベルを目標にしてしまうと、今の自分の実力とのギャップが生じやすくなります。その結果、途中で「自分にはプログラミングは無理だ」と投げ出してしまうのです。常に「今の自分の実力と比べて適切かどうか」に気をつけながら、目標を設定するようにしましょう。
まずは、簡単な目標を設定することをおすすめします。簡単な目標であれば、すぐにクリアすることが可能です。その結果、自分のなかに成功体験ができます。少しずつ成功体験を積んでいけば「やればできる!」といった勉強へのモチベーションや自信につながります。つまり、勉強が長続きしやすくなるのです。とはいえ、実力をつけるためには簡単なものばかりやっていては意味がありません。実力がつくごとに少しずつ目標も上げていきましょう。そして、学習の終盤で高い目標にチャレンジしてみるのです。勉強も終盤までくると、かなり実力がついています。
また、「あと少しでマスターできる」という状況であることから、モチベーションを維持したまま、目標に向かって勉強することができるでしょう。
4-2.プログラミング教室に通う
効率よく勉強するためには、プログラミング教室に通うことをおすすめします。独学の場合、自分で計画を立て適切な教材を用意しなくてはなりません。勉強をするうちに「自分のレベルに合う教材ではない」ということがわかれば、教材を選び直すことになります。また、何かエラーが起きた場合も、自力で解決方法を探さなくてはなりません。場合によっては、探しても解決方法が見つからないというケースもあるでしょう。こうした作業を行うだけでも、かなりの時間が必要になります。こうした時間のロスがネックとなって、プログラミング学習を途中でやめてしまうケースは多々あるのです。
その点、プログラミング教室であれば、言語毎・目的毎に最適化されたカリキュラムが用意されています。自力で計画を立てて、学習教材を用意しなくて済むため、その分、空いた時間を勉強時間に回すことが可能です。
さらに、プログラミング教室の場合、講師に質問しながら学ぶことができます。そのため、自力で解決する時間や手間もかかりません。エラーや疑問点をそのままにして学習を進めることもないため、納得しながら段階を踏んで学ぶことができます。最短でのプログラミング習得が可能になるでしょう。
子どものうちからプログラミングを学んで基礎固めしておくのが重要
プログラミングの習得は基礎を身につけるだけでも大変です。エンジニアとして働くレベルになると、さらに膨大な時間がかかるでしょう。そのため、子どものうちからプログラミング学習を始め、事前準備をしておくことをおすすめします。創造性が育つといった副次的な要素も期待できるでしょう。プログラミング教育 HALLOでは子どもが楽しく夢中になれるカリキュラムを数多く用意しています。まずは無料体験授業でお試しください。
執筆者:プログラミング教育HALLOコラム編集部
更新日:2023/04/07
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